英検®の大学入試への活用について(追記)
※ 2024年以降の動きについて最下部に追記しました ※
英検®など検定試験の大学入試への活用については以前からテレビのニュースでも取り上げられ動向が注目されていますが、英検®の取り扱いについて、3月28日付で英検協会からFAXでお知らせが届きました。内容をかいつまんで下記にご紹介します。
● 「共通テスト(*1)」での英検®の活用
従来の受験形式(*2)ではなく、2019年度から新設される「公開会場実施(仮称)」という受験形式での成績が共通テストに活用されることが決まりました。
他にも2018年8月から実施予定の「英検CBT®(コンピューターを使って受験する形式)」、公開会場実施と同時期に実施予定の「英検®1日完結型(仮称)」等が共通テストに活用可となりますが、受験地が大都市に限られることからこの記事では割愛させていただきます。
「公開会場実施(仮称)」は、従来の本会場と同じ形式ですが、合否にかかわらず全員が一次、二次両方を受験するという点のみが従来型と異なります。
問題構成、難易度、スコア方式は従来型と変わりません。
受験料は 準2級 6,900円、2級 7,500円、準1級 9,800円 で、従来型より2,000〜3,000円程度高い設定です。
試験結果は、共通テストを受験する生徒があらかじめ申請をしておくことで、最大2回分の結果が「成績提供システム」を介して大学側に自動的に通知されるしくみのようです。
● 成績提供システムを介さないAO入試や個別入試での英検®の活用
従来の英検®が引き続き活用されていきます。
*1: 共通テスト = 大学入学共通テスト。現在のセンター試験に代わるもの。2020年度から実施、2018年4月入学の新高1以降の生徒が対象となります。
*2: 本会場&準会場で受験し、一次試験合格者のみが二次試験を受験する形式
詳しくは英検協会ホームページをご覧ください。
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英検協会が強調していることとして、「現行の英検®は今後も変わらず年3回実施し、引き続き利用できること」「新形式と従来型との違いは単に受験の形式のみで、問題構成、難易度、スコア方式は変わらないこと」「共通テストを採用しない大学の入試では引き続き従来型の英検®の利用が継続・拡大していく見込みであること」があげられます。
大学入試に活用できる英語の検定試験は英検協会が実施するものの他にも各種ありますが、受験地が多いこと、受験料がリーズナブルであることを考えると、英検®がもっとも身近な外部検定試験であることには変わりがなく、さらに今回の新しい形式の設置で何か不安要素が発生することもないようです(^ ^)
今春の新高1生さんは、共通テスト一期生となり不安要素が多々ありますが、せめて英語だけでも、慣れ親しんだ英検®で負担を減らしておくのが賢明かもしれませんね。そしてそのためにも、小・中学生のうちから英検®に慣れておくことがとても大切だと思います。
ということで、当教室では引き続き小学生から英検®の受験を奨励していきます☆ そしてただいま、2018年度第1回(6月)の受験生を募集していますので、ご希望の方は講師までご連絡ください。
===追記===
2023年度までは、共通テスト内の英語の試験と、民間の認定試験とが共存しますが、2024年度以降からは認定試験の方のみに一本化されるようです。現在の小6生が高3になったときから変更になります。詳細が分かり次第またお伝えします。